岩田剛典、新田真剣佑のバディが熱演!ラストのどんでん返しが爽快!!映画「名も無き世界のエンドロール」をネタバレありでレビュー!!

ラストに向けてすべてのピースがはまっていく快感

映画「名も無き世界のエンドロール」を観てきましたのでレビューを書きます。

映画の公開は2021年1月29日になります。

広告でもラスト20分の真実と宣伝され、ラストにどんでん返しが期待できるところが僕の好きなタイプの映画の雰囲気をビンビンに感じました。

実際に映画を観て、そのすべてが明らかになった時の衝撃。

これから見る方には魅力を、そしてすでに見た方には「あそこってそういう意味だよね」なんてこと共感してもらえたらなと思います。

それでは、感想を書いていきます。

 

動画で見たい方はこちら

 

 

映画「名も無き世界のエンドロール」とは

この映画は、第25回小説すばる新人賞を受賞した行成薫さんの同名の小説が原作になります。

そして監督は「ストロベリーナイト」、「累‐かさね‐」などを手がけてきた佐藤祐市、物語の中心となる幼なじみの二人を岩田剛典、新田真剣佑が演じています。

幼なじみの二人が、一人は裏社会でのし上がっていき、片方は会社経営者として成り上がっていく。

そしてある女性へのプロポーズ大作戦を決行していくんですが、そこには衝撃の展開が待っている。

ラストにかけてのパズルのピースがはまっていくような展開は快感でしたし、切なさも感じされられました。

予告編はこちら

 

あらすじ

複雑な家庭環境で育ち、さみしさを抱えて生きてきたキダとマコトは幼馴染み。

そこに同じ境遇の転校生・ヨッチも加わり、3人は大切な仲間となった。

しかし20歳の時、訳あってヨッチは2人の元から突然いなくなってしまう。

 

そんな彼らの元に、政治家令嬢で、芸能界で活躍するトップモデルのリサが現れる。

リサに異常な興味を持ったマコトは、食事に誘うが、全く相手にされない。

キダは「住む世界が違うから諦めろ」と忠告するが、マコトは仕事を辞めて姿を消してしまう。

 

そして、2年後。

マコトを捜すために裏社会にまで潜り込んだキダは、ようやく再会を果たす。

マコトは、リサにふさわしい男になるために、死に物狂いで金を稼いでいた。

マコトの執念とその理由を知ったキダは、親友のため命をかけて協力することを誓う。

以来、キダは〈交渉屋〉として、マコトは〈会社経営者〉として、裏と表の社会でのし上がっていく。

 

そして、迎えたクリスマス・イブの夜。

マコトはキダの力を借りてプロポーズを決行しようとする。

だがそれは、10年もの歳月を費やして2人が企てた、日本中を巻き込むある壮大な計画だった。

 

 

「名も無き世界のエンドロール」のネタバレなし感想

この映画のキャッチコピーでもある「ラスト20分の真実」で、僕は「どんなどんでん返しが待っているんだろう」と身構えて観てしまったりと、キャッチコピーが観る者のハードルを上げ過ぎてしまっている映画だなと思いました。

実際に僕は、劇中でキダとマコトが協力したプロポーズ大作戦の目的がわかりました。

 

しかし、この謎が解けたことでこの映画の評価が下がるかというとそうではありません。

プロポーズ大作戦に至るまでのラストの伏線回収がとてもよくできていて気持ちよく観れました。

謎解き感は弱いかもしれませんが、そこがわかっていても楽しむことができる愛情や友情を感じるヒューマンドラマかなとも感じました。

 

この映画のスタートは、現在でサンタに扮装したキダとスーツを着てこれからプロポーズに向かうマコトのシーンから始まります。

そこから、キダとマコトの小学校時代の過去に戻り、再び現代、そして過去と時系列がバラバラに展開していきます。

そして、観ていると所々に違和感を感じます。

ラストに近づくにつれて、これら違和感の意味が解り、ストーリーの真の姿が明らかになっていきます。

この全てが繋がっていく、パズルのピースがはまっていくような感覚は気持ちよかったし、まるで映画メメントを観ているかのような感覚でした。

 

全てを理解してみるラスト。

ここは心が苦しくなる本当に切なさを感じました。

この切なすぎるラストはとてもよかったです。

あまり、劇中にラストの真実を探るのではなく、純粋にこの見事な伏線回収やストーリーを楽しむのがいいと思います。

 

そして、エンドロール後にも最後の結末が待っています。

観に行った方は、エンドロールが始まっても席は立たずに最後まで観ましょう。

 

 

「名も無き世界のエンドロール」のネタバレあり感想

それでは、ここからはネタバレありの感想を書いていきます。

みなさんはこの映画どう感じましたでしょうか?

 

物語の展開ですが、

幼なじみのキダとマコトにヨッチを加えた三人は学生時代を共に過ごし仲を深めていった。

ヨッチにプロボーズをすることを決意したマコトは、キダに協力をお願いし、ヨッチを待ったが姿を現さない。

ヨッチを迎えに行ったマコトが見たのは、車に引かれて道路に倒れたヨッチだった。

 

傷心し、車整備の仕事も手につかないマコトだが、そこにリサが車の修理を依頼しにくる。

マコトは車の傷跡などからヨッチを引いた犯人はリサだと気づく。

マコトはヨッチの復讐をするため、車整備の仕事を辞め、姿を消す。

 

キダはマコトを探すために闇社会に身を落し、そしてマコトと再会する。

マコトの目的を聞いたキダはヨッチの復讐に協力をすることになる。

そして、クリスマス・イブにマコトとキダの復讐が実行される。

それは、リサに事件を自白させ、その映像を配信することだった。

 

全ては自白させたマコトは、自ら爆弾によりリサとともに爆死する。

そして世界に一人だけキダは残されてしまう。

という展開でした。

 

ネタバレなしでも書きましたが、プロポーズ大作戦の真の狙いがリサへの復讐というのはおそらく結構な方が途中で気づいたと思います。

学生時代に常に一緒だった3人がなぜか二十歳過ぎに突然ヨッチがいなくなることや、車の修理に来たリサに対して、全然惹かれる要素がないのにマコトが執着することなど違和感ありまくりでした。

ここからも「あぁヨッチは死んでいて、リサがその復讐の相手なんだな」とわかります。

それでも予想通りに展開していったとしても、ラストに向けての盛り上がり、そして切なさは心に沁みました。

過去と現在であらゆるものが伏線となり、クロスしていく展開は、パズルがどんどん解けていくように気持ちがよかったです。

 

・マコトのドッキリ

学生時代からキダに対して数々のドッキリをしかけたマコト。

中身を振ったコーラをキダに開けさせたり、コーラを使ったドッキリが何度かでてきます。

そしてプロポーズ大作戦でのドッキリ。

キダはマコトを止めるためにホテルの一室に飛び込みます。

しかし、そこにはマコトはいなくて、テーブルの上に置かれたコーラ。

マコトにはキダが止めにくることがわかっていたんですね。

その後の展開も思い出すと、切なかった。

 

・ヨッチへのプロポーズに仕組んだ冬の花火

ヨッチが見たいといった花火をプロボーズにしようと計画。

しかし、ヨッチが事故で亡くなったことで見せることはできませんでした。

そして、復讐のプロポーズ大作戦でのマコトの爆弾による爆発。

僕にはヨッチに見せることができなかった花火とクロスした感情になりました。

 

・キダがヨッチに告白した横断歩道

劇中では、主要なシーンで度々登場した横断歩道。

キダの告白シーンだけでなく、ヨッチが引かれたシーン、そしてラストでマコトとヨッチがいなくなり、一人佇んだのもこの横断歩道でした。

キダがヨッチに告白するシーンの「俺は遅かったんだな」というセリフはめちゃくちゃよかったです。

 

そして、エンドロール後に映ったピストルに弾丸を一つ詰めるシーン。

あれは何を意味しているのでしょうか?

1人では立つことのできなかったキダとマコトは2人で支えあって立つことができた。

そして2人では安定せずにぐらつくところにヨッチが入り、3人でしっかりと立つことができた、と語るシーンが劇中にありました。

ヨッチを失い、そしてマコトを失って1人になってしまったキダはきっと立つことができなくなって自ら死を選んだ。

僕はそういうラストだと思いました。

 

みなさんはどう思いましたか?

 

プロボーズ大作戦の爆発、

あの爆発こそが、マコトがキダに仕掛けたドッキリだったらと僕は願ってしまいました。

 

 

まとめ

今日は1月29日公開の映画「名も無き世界のエンドロール」を紹介しました。

現在と過去を切り替えながら展開するストーリーは一見複雑でわかりにくいようにも感じられますが、ラストに向けてすべてのピースがはまっていくような感覚はとても気持ちがよかったです。

どんでん返し系の映画のような宣言ですが、中身は友情と愛情をとても感じるすばらしいヒューマンドラマでした。

謎解きをしようと身構えて観るのではなく、純粋にストーリーを楽しんでほしいと思った映画でした。

それにしても、缶コーラには気を付けよう!

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