みなさん、あけましておめでとうございます。
この記事では、僕が昨年に観た映画の中から7月以降の後半に絞って、ベスト3、ワースト3を発表します。
実際に僕が観た映画の中からなので、観ていない映画はランクインしていません。
ワースト3では、実際にダメだったところも書いているので、読みたくない方は、ベスト3だけを見て楽しんでください。
共感や、あなたのランキングなどもコメントに書いてくれると嬉しいです。
それでは、ランキングを発表していきます。
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ワースト3
まずは、ワースト3から発表します。
3位 「事故物件 恐い間取り」
こちらは事故物件住みます芸人の松原タニシさんの実話を元に、あのリングの中田秀夫監督が映画化するということで、僕も楽しみに観に行きました。
実際に予告編を観ると、リングを彷彿とさせる演出で期待が膨らみました。
序盤は、ドキュメンタリー風に撮った映像と音を使って、恐怖感を演出していました。
ビデオカメラの荒い映像を使うことで映像の中に一瞬映りこむ奇妙な影などが生々しく、そして突然ドアが開く音、突然鳴らされるチャイムの音などがそこに加わることで、絶妙な怖さが出ていたと思います
しかし、後半で一気に演出が変わってしまいました。
ここが、僕が今作をワーストに入れた理由です。
次々と現れる亡霊がCGで描かれ、そして亡霊との戦いもフルCGと、僕は観ていてがっかりしました。
目に見えないモノの恐怖を演出で見せてほしかったので残念でした。
映画「事故物件 恐い間取り」を公開初日に観たのでネタバレありでレビュー!!
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2位 「新解釈三国志」
三国志の世界を、あの勇者ヨシヒコシリーズの福田監督が独自の新解釈で描いた新しい三国志です。
三国志好きの僕としては、どんな新しい三国志の形を見せてくれるんだと楽しみに観に行きましたが、実際は三国志のキャラを使ったコント劇でした。
「なるほど」とか「こんな解釈もあるんだ」など思わされることはなく、終始、あの福田監督演出のゆるい掛け合いが続きます。
30分番組であれば笑って見れますが、2時間もずっとやられるのは僕には苦痛でした。
僕からすると三国志のいいところを全部削って、笑いに全振りした映画に思えましたので、三国志好きからするとかなり悪く見えると思います。
全く三国志を知らない人が見ると、エンタメ作品として楽しめるのかもしれないです。
【ネタバレあり】映画「新解釈・三國志」の新解釈すぎたポイントを5つ紹介!公開初日で観たのでレビューします!!
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1位 「ドクターデスの遺産」
130人もの患者を安楽死させた実在の医師をモデルにした作品で、安楽死を手口とする連続殺人犯とそれを追う刑事のコンビとの攻防を描いた映画です。
僕がこの映画に期待していたのは、安楽死という重いテーマを題材に、その是非や関わった家族、追う刑事の葛藤などをどのように表しているのかという点でした。
実際に序盤では、家族はドクターデスを救世主のように崇めたり、刑事も被害者のいない殺人は果たして追うべき事件なのかという葛藤が描かれていました。
しかし、後半でドクターデスが明らかになってからは、一変しました。
「報酬も貰わず、苦しむ人を安楽死で救う」というドクターデスの信念はなくなり、ただのサイコパス・快楽殺人者になってしまいます。
ラストのドクターデスと刑事の対峙シーンもあまりにあっけなく、観ていて何の感情も湧きませんでした。
ただし、実際の原作の小説は異なります。
ドクターデスの信念、そしてラストでは安楽死の是非を深く考えされられる山場が描かれています。
映画は全くオススメできませんが、小説はとてもいいのでぜひ読んでほしいと思います。
映画「ドクターデスの遺産」を公開初日で観たのでレビューします!!
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ベスト3
それでは続いてベスト3を発表します。
3位 「浅田家」
三重県津市出身の写真家・浅田政志さんの写真集を原案にして、実話に基づいて作られた映画です。
主に前半は家族全員でコスプレ写真を撮る明るくコミカルなテイストで進んでいき、そして後半では、東日本大震災での家族を失ったある少女を中心とした切ない展開になります。
家族を失った少女の家族写真を撮ってほしいという願いに対して、政志が撮った家族写真に感動させられました。
本当に家族愛を強く感じる感動作でした。
政志が撮った家族写真の一枚一枚に、ただの集合写真ではなく、その家族の繋がりや愛情を形にした写真となっており、とても温かさを感じされられます。
政志を演じた二宮和也さんの演技は惹きこまれる凄みを感じされられましたし、ラストの家族写真ではまさかの展開もあり、最後まで楽しめた映画でした。
【ネタバレあり】映画「浅田家」のあらすじから最速レビュー!!
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2位 「ジョゼと虎と魚たち」
田辺聖子の同名の恋愛小説を原作に、2003年に妻夫木聡、池脇千鶴の主演で映画化された作品が新たにアニメーション映画として生まれ変わりました。
ストーリーは、足が悪く車いすで生活をするジョゼと、どこにでもいる普通の大学生の恒夫を主人公に、2人の恋の行方を喜びや痛みを交えて描いた物語です。
実写映画も話題となり、数々の賞を受賞した名作でしたが、今作はストーリーもオリジナルのストーリーとなっていて、実写映画とは違う展開になっています。
二人が気持ちを通わせ始めたと思ったら、まさかの展開に僕は驚きました。
そこからの恒夫の葛藤や、ジョゼが自分の力で力強く歩き、恒夫のために行動したシーンは感動させられました。
恒夫を前向きにさせる応援と感謝が込められたあの絵本の読み聞かせのシーンは、涙なしでは見ることはできないシーンでした。
そして、ジョゼの世界観を美しく表現したアニメーション。
とても美しく、空気感までも表現した描写は圧倒されました。
美しい映像と素晴らしい脚本がとてもよく、本当に劇場から出るときは心地よい余韻につつまれた映画でした。
映画「ジョゼと虎と魚たち」をネタバレありでレビュー!!衝撃の展開からの号泣ストーリーに感動!清原果耶の関西弁がクセになる笑
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1位 「朝が来る」
子どもを作ることができなかった夫婦が、特別養子縁組により子どもを受け取り幸せに暮らしていく日々を送っていたある日、子どもの生みの親を名乗る女性が現れる。
しかし、その女性の顔は当時一度会った生みの親とは全く違う顔の女性だった。
養子縁組により子どもを授かった家族と、実際の生みの親の家族との2つの方向から描かれた家族とは何かについて深く考えさせられたヒューマンドラマでした。
実は昨年レビューした映画の中で、この映画だけがネタバレありの感想を書いていません。
これは、ぜひ映画を劇場で観てほしいという僕の強い想いだったのかもしれないです。
本作の良かった点をいくつか紹介しますが、まずは役者陣の熱演です。
子どもを作ることができなかった家族を演じた永作博美さんと井浦新さんは、その葛藤や苦しみが表現されていましたし、生みの親を演じた蒔田彩珠さんはとても難しい役どころだったと思い
ますが、その表現力が凄まじく観ていて圧倒されました。
後半の蒔田彩珠さん演じるひかりのストーリー。
14歳で妊娠して、子どもを養子に出すことになり、養子に出した後に再び我が子の前に現れるまでが描かれていますが、その要所要所に苦しみや葛藤、どうしてあのような風貌になってしまったのか、観ていてとても心が痛くもなりましたが、瞬間瞬間に心が温かくなるシーンもありました。
エンドロールのラストに子どもの朝斗が言った一言は感動もしましたし、それまで観ていた痛かった気持ちが救われた気もしました。
不妊や未成年の妊娠などとてもデリケートな話を描き、特別養子縁組という難しいテーマに挑戦した作品として素晴らしかったと思います。
2020年のベスト映画!蒔田彩珠の演技が素晴らしい号泣必至の感動作「朝が来る」をネタバレありレビュー!!絶対泣ける!!
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まとめ
今日は2020年後半に観た映画のベスト3、ワースト3を紹介しました。
ベスト3で紹介した映画はどれも本当に素晴らしかったですし、ただ映像が綺麗や感動するだけではなく、それぞれに心に強く訴えてくるものを感じさせられました。
2021年もまた素晴らしい映画に出会えることを楽しみにしています。