映画「事故物件 恐い間取り」を公開初日に観たのでネタバレありでレビュー!!

事故物件に住み続けた芸人の行方はどうなってしまうのか

映画「事故物件 恐い間取り」を公開初日に観てきました。

この映画は事故物件住みます芸人の松原タニシさんの実話を元に、あのリングの中田秀夫監督が映画化した作品です。

予告編を観てもリングを彷彿とさせるような演出が見えて、ワクワクしながら行ってきました。

ネタバレしつつ、その感想を書きます。

 

 

映画「事故物件 恐い間取り」とは

2020年8月28日に公開した中田秀夫監督の作品。

中田秀夫監督といえば、リングでお馴染みですが、私も当時めちゃくちゃ怖かったのを覚えています。

その中田秀夫監督の最新ホラー映画となれば、期待してしまいますね。

実話を元にしているということなので、どこまでその怖さが表現されているのか気になる方も多いと思います。

演出も元となった松原タニシさんが事故物件に住む際に行う定点カメラでの撮影を再現しており、逆にその荒い映像が怖さを引き出しているように思いました。

 

予告編はこちら

 

あらすじ

主人公の山野ヤマメはジョナサンズをいうコンビ名で芸人をしていた。

舞台に出るも全く受けることもなく、ジョナサンズは解散することになる。

ピンで芸人を続けることになったヤマメだが、仕事もなく苦しい生活を送っていた。

そんな時、番組プロデューサーから「事故物件に住んでみろ。面白い映像が撮れれば番組に出してやる」と言われる。

ヤマメはテレビに出たいため、プロデューサーが探してきた事故物件に住むことを決める。

そこは、女性が殺害された曰くつきの部屋だった。

ヤマメはビデオカメラを回すとそこには白い何かが映っており、プロデューサーは喜び、番組で放送します。

プロデューサーからさらなるネタを求められたヤマメは次の事故物件を探す。

ヤマメはどんどん人気が出ていき、ついには東京進出まで果たすことになるが、一方ヤマメの周辺で怪奇現象が次々と起こる。

そして、事故物件に住み続けるヤマメに起こった恐ろしい出来事が起こってしまう。

 

 

「事故物件 恐い間取り」のネタバレなし感想

この映画は実話を元にしているということで、その普通の日常の中をどこまで恐怖で演出できているのかが気になっていました。

一般のホラー映画であれば、殺人鬼、ゾンビなどを出すことで、その恐怖を演出することはできますが、今作は事故物件ということもあり、既に事故が発生し終わったあとの言ってしまえば普通の部屋です。

しかし、さすがは中田秀夫監督。

今作では、ドキュメンタリー風に撮った映像と音を使って、恐怖感を演出していました。

ヤマメが撮ったビデオカメラの荒い映像を使うことで映像の中に一瞬映りこむ奇妙な影などが生々しく、そして突然ドアが開く音、突然鳴らされるチャイムの音などがそこに加わることで、絶妙な怖さが出ていたと思います。

さらにその部屋で起こった事故の様子が間に入ってくることで、床の染み、壁のキズの一つ一つに意味が出てきて、そこからヤマメに降りかかる災難にゾクゾクさせられました。

しかし、ホラー要素が僕は思ったほどが強くないと感じました。

僕は、ホラー映画がそれほど得意ではないのですが、この映画は結構見ることができました。

前半は、映像や音による演出でゾクゾクとした恐怖感がありましたが、後半は演出が変わってきて、正直恐さというものは薄れたと思います。

リングのようなホラー映画を期待していくと、ガッカリ感があるかもしれません。

 

 

「事故物件 恐い間取り」ネタバレ

映画のタイトルにもある通り、ヤマメは次々と事故物件に住んでいきます。

物件その①

最初にヤマメが住んだ物件です。

この物件は番組のプロデューサーが見つけた物件で、起こった事件は殺人でした。

ヤマメは、ジョナサンズの時からファンだったというある女性、梓と仲良くなります。

梓はこの物語のキーとなる人物なのですが、実は梓は霊感の持ち主で、この部屋で起こった殺人事件の映像をフラッシュバックとして見てしまいます。

エレベーターから現れた男性が突然襲い掛かる映像

ベランダに逃げた女性が男性に殺害される映像

梓がいなければ、ヤマメにとっては普通の部屋にしか思わなかったかもしれません。

そして、ヤマメの前に謎の赤い服の女性が現れます。

女性はヤマメと元相方中井大佐の前に同時に現れ、その直後二人は同時に事故にあい、入院することになる。

 

物件その②

新たな事故物件を探すヤマメは飛び込んだ不動産でいくつかの事故物件を紹介されます。

自殺、病死、殺人…

この中からヤマメが選んだのは殺人が行われた部屋でした。

中井とともに住むことになったが、部屋についてまず見たものは、床の血痕、風呂場の壁のキズ、そして何かが詰まって水はけの悪い洗面台でした。

つまった洗面台を調べると大量の髪の毛がでてきました。

そんなある日、中井はヤマメに「変な電話かけてきただろ」という。

留守電に残された音声は、水中で何かをしゃべるような音声だった。

前回の部屋で、梓が来たときに怪奇現象が起こったため、ヤマメは再度梓を部屋に呼ぶ。

そして梓が一人で風呂場にいたとき、梓は突然鏡から現れた白髪のお婆さんの手によって洗面台に押さえつけられる。

間一髪、異変に気付いたヤマメが駆けつけることで、梓は助かった。

この部屋で起こった事件とは、無職の息子が母親を殴り、風呂場の洗面台に顔を押さえつけて殺害した事件だった。

 

物件その③

中井が出ていき、ヤマメは新たな部屋を探す。

次に見つけた事故物件はドアノブで女性が首を吊ったという部屋だった。

ヤマメは部屋に入ると、ロフトに上がる。

ロフトに上る梯子についていたへこみに気づくが、突然激しい頭痛に襲われる。

頭痛が収まらないため、番組を欠席する電話を掛けるヤマメ。

その電話をそばで聞いていた梓はヤマメの様子が気になり部屋に向かう。

部屋についた梓がチャイムを鳴らすと、意識もうろうとしたヤマメがでてくる。

ヤマメの首には革の紐が巻かれていた。

我に返ったヤマメは状況が理解できない。

この部屋で過去に起こった事件について聞いた梓はネットで実際に起こった事件を調べる。

すると、この部屋で起こった事件は、革の紐を使ってロフトで男性が首を吊ったという事件だった。

 

物件その④

過去の事故物件の映像が評価されてヤマメの東京進出が決まる。

ヤマメは東京で新しい事故物件を探します。

そしてカップルが死んだという物件を見つけ、そこに住む。

東京の番組に出演して事故物件について語るヤマメ。

ヤマメは東京でも評価され、人気が出始める。

そして、ヤマメは事故物件からの生配信を行う。

その生配信で、鏡に人の顔が映ったり、誰もいないのにチャイムが鳴ったりと怪奇現象が起こる。

生配信を観ていた梓は耐えきれずに観るのをやめてしまう。

ある日、部屋に帰ったヤマメを待っていたのは、カップルの亡霊だった。

さらに押し入れから、冷蔵庫から亡霊が現れてヤマメに襲い掛かる。

もうだめだとヤマメが思ったその時、ドアのチャイムが激しく鳴る。

ドアを開けて入ってきたのは心配でかけつけた梓だった。

ヤマメを助けにきた梓だったが、逆に亡霊により二人とも操られてしまう。

ヤマメと梓は過去カップルが互いに殺しあった時と同じように殺しあおうとする。

その時、中井が助けにくる。

不動産から亡霊の対抗策を聞いていた中井は何とか亡霊を追っ払うことに成功する。

その後、ヤマメと梓は二人で事故物件を紹介してくれていた不動産に訪れる。

事故物件ではない安全な部屋を探しに。

 

 

「事故物件 恐い間取り」ネタバレあり感想

この映画はラストで大きく評価がわかれると思います。

前半部分の事故物件では、中田秀夫監督らしいその演出によりこれぞジャパニーズホラーという雰囲気を味わえました。

事故物件で実際に起こった映像をうまく混ぜることによりゾクゾクする感じ、そしてこれぞ事故物件という感じがうまく表現されていました。

しかし、最後の事故物件での亡霊とのシーン。

ここは正直がっかりしました。

次々と現れる亡霊に恐怖などは全く感じることはなく、そして最後の亡霊との戦いはフルCGで表現され、観ていて「これは一体何を見せられているんだ」と思ってしまいました。

ラストのバトルで一気に興ざめしてしまいました。

僕は前半の事故物件の雰囲気のまま、最後までいってほしかったです。

最後の物件に関してはホラー映画ではなく、コメディー映画のようにも思いました。

予告編を見て、純粋なホラー映画を楽しみに観に行った人の期待には応えれないかもしれないですね。

 

 

まとめ

今日は8月28日公開の映画「事故物件 恐い間取り」を紹介しました。

1軒目から3軒目までは事故物件が中田秀夫監督らしい演出で描かれていましたが、最後の物件だけは僕はどうにも理解ができませんでした。

全体を通して「事故物件とはこういうものだ」とうまくまとめられていて、事故物件を全く知らない人には、まるで教科書のように事故物件を理解することができます。

僕はホラー映画としてはオススメできませんが、

  • キャストの熱演を観たい
  • そもそも亀梨くんのファンだ
  • 事故物件についてどういうものか興味がある

という人にはおススメです。

あとは最後の亡霊とのバトルシーンなどちょっと過剰演出でおもわず僕は笑ってしまいましたし、コメディー映画が好きな人にもいいかもですね。

しかし、僕的にはかなり残念な映画でした。

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